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OPEN VUILD #14開催レポート: 売ることの民主化 / 作ることの民主化

2020.06.08

OPEN VUILD #14開催レポート: 売ることの民主化 / 作ることの民主化

2020.06.08

建築テック系スタートアップVUILD(ヴィルド)株式会社では、多様な領域で活躍する専門家をお招きして、さまざまな経営課題や組織のあり方についてオープンな場で語り合うトークイベント「OPEN VUILD」を開催しています。

5月20日にオンライン配信形式で行った第14回では「売ることの民主化/ 作ることの民主化」をテーマに、ゲストに株式会社メルカリ取締役 CINOの濱田優貴さんをお招きしました。

現在、新型コロナウイルスの影響により自立共生的な人のあり方や能力が強く意識されるようになるなか、VUILDは5月27日に「誰でも好きな時に好きなものを自由に作る事」を実現するための日本初のクラウドプレカットサービス・サービス「EMARF3.0」をローンチしました。

ローンチに先立って行われた今回は「売ることの民主化」を実現したメルカリから学びつつ、その成長を支えてきた濱田さんとともに、「作ることの民主化」を実現するためのヒントを模索しました。

Text by Naruki Akiyoshi

デジタルファブリケーションの技術論を超えてヴィジョンを作る

秋吉:今日は株式会社メルカリの濱田優貴さんをお呼びしております。僕らは5月27日に「EMARF3.0」というクラウドで建築や家具の部品を製造発注できるデジタルファブリケーションのサービスをローンチする予定で、濱田さんにはその「EMARF3.0」について、起業家の先輩としてアドバイスをいただけたらと思っています。よろしくお願いします。

濱田:よろしくお願いします。まずは僕の自己紹介も含めて話しますと、もともとは東京理科大学理工学部在学中に友人と共同で株式会社サイブリッジという会社を創業してやっていました。主に自社メディアやインターネットサービスの運営、システムの受託開発などを行う会社だったのですが、10年近く経った時に、別の新しいことをやりたくなって共同経営者の友人に持分を譲渡しました。そのタイミングで、山田(進太郎・代表取締役CEO)から誘われたのでメルカリに入社しました。

半年ほど前まではCPO(Chief Product Officer)という役職でグローバル横断プロダクトの責任者などを務めていましたが、現在は既存のプロダクトに関する業務はバトンタッチするかたちで、CINO(Chief Investment Officer)という役職で関わっています。

メルカリはスマホシフトの波に乗ってマーケットプレイスを形成したのですが、次の時代はスマホからまた何かに変わる可能性があると思っているので、そういう波を逃さないようにいま新しく可能性のある領域を研究しています。

現在は、研究者やリサーチャー、エンジニアなどで構成される20人規模のチームで大学との共同研究や既存技術に関するリサーチなどを行っています。メルカリに3年〜5年かけて実装できるような要素技術を研究しているところなので、まだ事業に結びつく前段階のものが多いかもしれませんが、最終的にプロダクトの延長線上に組み込まれるものなので、シナジーが高そうな領域をリサーチしています。

秋吉:濱田さんとは知人の紹介で知り合ったというわけではなく、twitterでメッセージをいただいてから知り合うことになったという初めてのパターンでした。濱田さんはどういう経緯で我々のことを知っていただいたんでしょうか?

濱田:「シンクルーム」というコンセプトの場所を作りたいと思い、なんとなくデジタルファブリケーションを絡められたら面白いなと考えていたのでとりあえず「デジタルファブリケーション 建築」で検索したら、WIREDの記事が出てきたので、興味を持って秋吉さんに連絡を取ってみたという感じですね。

▶︎建築とデジタルファブリケーションの交差点:自律分散型の住環境生産サーヴィスが、『限界費用ゼロ社会』を実現する

秋吉:そもそもデジタルファブリケーションに興味を持たれていることがわりと珍しいと思います。WIREDの記事もそうですが、いまデジタルファブリケーションは懐かしいもの、終わったバズワードのようにメディアで扱われる現状があり、いわゆる「幻滅の谷」の谷底にいると言われています。

濱田:僕はむしろ結構普及してるんじゃないかなと思っていたので、全然企業や事例がなくてびっくりしました。なぜ少ないのでしょうか?

秋吉:一番は「その技術で何ができるか?」という技術論的な考え方が主流だったため、「それを使うことでどんな暮らしに変わるのか?」「どんな体験を届けられるのか?」という段階までパッケージして届けられるプレーヤーがいなかったからだと考えています。建築家の職能は社会の変化と技術の変化を一つの建築物としてストーリーを紡ぐことだと思っていたので、あくまでその手法論を超えてどんなヴィジョンを作るのかを考えて活動を始めました。

デジタル技術でプロセスを省略する

秋吉:濱田さんのプロフィールを見ると建築学科の学生と書いてあります。

濱田:いままさに三年時編入というかたちで通信で建築を学んでいます。メルカリというプロダクトはもしかしたら100年あるかどうかわからない、むしろない確率が高いと思うんです。なにか新しいことを学ぶ必要があるなとを考えた時に、建築のような物理的なものはわりと100年単位で残る可能性があるじゃないですか。そういう長期的なものについて考えるのは面白いんじゃないかなと思って学校に通いはじめました。

秋吉:100年続くような建築物をご自身で設計して作ってみたいという思いがあったのですか?

濱田:そう考えて通い始めはしたんですが、まさかシャーペンを持って製図しなくちゃいけないなんて思ってなくて、この辺が苦痛過ぎたりしますね(笑)。だから今ちょっとテンション下がり気味というのが正直なところです。そもそもそういうものを自分で設計したいのか、それとも自分の要望にかなうものが作りたいのか、ちょっとよく分からなくなってきた部分もあります。

秋吉:いま濱田さんの物件を我々で設計させていただいてるのですが、要望がかなりクリアだなと感じました。以前濱田さんのお宅にお邪魔した時に、家電全てがIoT化されていて全て音声入力に対応している状態を見て、今までに僕が経験したことがない体験だったので驚かされました。これはエンジニアならではの生活感度の高さだと思ったのですが、そのあたりの感性はどこから来ているのでしょうか?

濱田:新しい技術が便利だったらとりあえず使ってみたいなと思っています。例えば家にいる時、宅配が届くたびにいちいち立ち上がってインターホンまで歩いて画面確認してボタンを押す、みたいなことをするのは面倒くさいと思うじゃないですか。だから、音声で解錠できるようにしたいとか、「普通に思うことじゃん?」とか思っちゃいますね。

秋吉:それを実装できる能力があることが大きな違いなんじゃないでしょうか。やれたらいいなと思うことと、やってみることは結構違いがありますよね。

濱田:もともとエンジニアだったので、実現できることがわかればやってみたくなるというところが強いかもしれないですね。

秋吉:構造家の佐藤淳さんはエンジニアリングの力を「省略の力」だとおっしゃっていました。
我々もデジタルファブリケーションでプロダクトを製作するためのデータを作る際、本当は図面を書いてもらったほうが楽なんじゃないか?と思うほどストイックな作業をすることが多かったんですけれども、その手間がかかる部分のシステム化を進めてきました。プロセスや機械的な「作業」を省略した分、むしろ人の能力が拡張されるのではと思っています。

誰もが建築家になれる世界に近づけるために

秋吉:冒頭でも触れましたがVUILDは5月27日に、「EMARF3.0」という誰でも家具や建築のパーツを出力できる日本初のクラウドプレカットサービスをローンチします。

それぞれのデザイナーが使ってるCAD(Computer Aided Design=コンピュータ支援設計)からデータを吸い上げてウェブサーバーに上げて、そのウェブサーバーと連動したバックエンドの仕組みで見積や加工コードを返す、要はウェブと皆さんが使っているCADを繋げるアプリケーションです。

フロントエンドとバックエンドのやりとりのファイルフォーマットの記述方法を新しく開発して、設計する際に必要だった平面への割り付けやそれに伴うデータの修正などの作業プロセスを全て自動化しました。工程を省略することでアジャイルに生産プロセスを回すことができるようになります。形状を複雑にしない言い訳ができないところまでやってみたので、今までにないようなものを作れる可能性が広がったと思います。

これまでデジタルファブリケーションを使って家具などの小さいものを作ってきましたが、規模が大きくなるにつれて自己完結して時間や金額の算出ができなくなることにもどかしさを感じていました。例えば住宅や内装などの場合、図面を引いて打ち合わせをして自分たちができないところを工務店に見積を出して、今度は工務店からそれぞれの業者との打ち合わせが入ってようやく最終的な金額が出てくる...というように大幅なタイムラグがある上に金額も読めなかったのですが、「EMARF3.0」ではある程度の規模まで自己完結して算出できるようになりました。

全国十数か所の工務店や製材所で出力ができ、発注をかけると一番近くの拠点で作られて出荷されます。まずは材料の種類やストックなどの状況を見ながらアナログである程度操作する予定ですが、最終的には稼働率や送料を計算して自動で製作拠点を決められるようにしたいと思っています。

究極的には我々がコーポレートミッションとして掲げている「建築の民主化」、図面も打ち合わせもなしに建築物が建つ世界、誰もが建築家になれる世界に近づけられると考えています。

濱田:説明を聞いて、一歩間違えると東急ハンズの木を切ってもらうDIYサービスと何が違うの?という疑問が出てくるんじゃないかなと思いました。

秋吉:それらのDIYサービスとは、形状の自由度が全く違います。東急ハンズなどホームセンターではまっすぐでしか切れない場合が多いためある程度の制約がありますが、「EMARF3.0」だと一つ一つ全く形状が異なるものを作ることができます。形状が複雑であればあるほど本来はコストや納期の問題が発生するのですが、デジタルを使ったものづくりの良さは形状の複雑さ/単純さはもはや関係ないというところにあります。

キャッチコピーでも「カタチの自由を解き放て」「建築にカタチの自由を」と書いているのですが、もう少し自由に形の発想をすると、それぞれの人にとって一番いいかたちでそれぞれの生活環境に対応することができるようになります。濱田さんのように具体的な要望を持たれている場合、単純化された規格材などではおそらくニーズにマッチできないと思うので、その人だけにしかない複雑な要望に対して複雑なかたちで個別解を出して応えてあげるのが一番いいと考えています。それはこういうインフラが整うことではじめてできるようになるんじゃないかなと思っていますね。

濱田:空間を3Dスキャンしたら床から壁までミリ単位でぴったりの木材が用意される世界も作れるということですね。

秋吉:3Dスキャンから建築物を作る事例は既にいくつかあります。デジタルファブリケーションが手だとしたら3Dスキャナーは目にあたるものなので、我々もものづくりに生かそうと考えています。本当に完全なオートクチュールなものを作ることはデジタルの技術があって初めてできることです。空き家改修などそもそも規格材が合わないような場面においても有効なソリューションになるはずです。

▶︎視聴者コメント「造形が複雑にできても、設計者の頭や道具が複雑なものの設計に対応できない可能性がある気がします。」

秋吉:例えば、iPhoneが普及して誰でも画像の加工がしやすくなったことでプロ顔負けの写真を撮る人が現れはじめました。それと同じように、セミプロのような存在が新しい技術を使いこなしてプロを凌駕するというタイミングはあると考えています。もちろん基本的にはプロの建築家やデザイナーの創造性を刺激したいと思っているんですけれども、一方でそうじゃない人が刺激されて全く新しいかたちの建築家みたいな存在が生まれても面白いのかなと思います。まさに濱田さんみたいな人が何かをやり始めたら面白いですね。

最近では地方で家を建てたい、地方都市で暮らしてみたいというニーズが増えてきていて、VUILDではインターネット時代のインフラを使えばどこでも暮らせるんじゃないかということを提案しています。例えば「まれびとの家」は、ほとんど資源化されていない実質ゼロ円の材料を使って、地方都市の実質ゼロ円の敷地に建てました。これはプロの大工数人に監修してもらいながら建設の素人と一緒になって施工しました。

こういう風に自分たちの環境を自分たちで整えたい人が増えてきてくれるといいなと思っています。最近この辺がメディアに取り上げられるようになってきて、共感してくれる人が増えてきたという実感があります。「EMARF3.0」では家のフォーマットみたいなものもいずれ別途提供しようと考えているので、それはまた新規事業として始めようかなと思っています。

Photo Takumi Ota

「EMARF3.0」で変わること

濱田:「EMARF3.0」によってなくなる職業って何ですか?

秋吉:少しずるい答えですが、あまり破壊的なイノベーションみたいなものを起こしたくないと考えています。「EMARF3.0」は色んなCADや機械にも対応しようとしているのですが、古い機械が「EMARF3.0」と繋がることで新しい使われ方に変化する、機械がアップデートされる、みたいなことがあってもいいと思っています。いま業界にいる人たちが変わっていくための中間ファイルフォーマットのような状況を目指してるので、あとはその人たち次第なのかなと。例えば、ハウスメーカーや工務店などの既存の業態の人たちが「EMARF3.0」の価値観を面白いと思ったなら、自ら取り入れて変われる可能性がある。そんなサービスにしたいと思っています。

濱田:長期的に見たらそういう既存の業態の人たちが淘汰されていくかもしれませんね。

秋吉:たしかに淘汰はどこかのタイミングで起こると思いますが、アナログカメラがデジタルカメラになった瞬間、馬車が自動車になった瞬間など、これまでの歴史の中でもあらゆるイノベーションがあったと思うんですよね。その変化についていくか、ついていかないかの判断の違いかなと思っています。ただ、変わることができるというのはやっぱり面白いなと個人的に思っています。

濱田:別件でお願いしてる音楽スタジオもデジタルファブリケーションの技術を応用して、音の反響を計算して作ってもらっています。個別具体的な要望と相性がいい技術なので、今までできなかったこと、全く新しいものが生まれていくような気がします。

秋吉:デジタルファブリケーションの技術は、民主化のような水平分散する方向と、表現の幅が広がることで垂直型に深化していく方向の二方向にニーズが開いていく可能性があると思います。どちらにせよスピード感は大事だと思っていて、直感的に自分の身体の延長として使える、考えたことをそのまま形にできるという点がテクノロジーの強みです。

ご依頼受けた音楽スタジオも、高速にシミュレーションをかけて評価・フィードバックしてデザインするというやり方で作っていて、これはデジタルで全てが統合されてるからこそできることだと思います。

それこそメルカリのサービスは、売ろうと思ったらすぐ売れる、買おうと思ったらすぐ買えるサービスです。メルカリがあることで新しくなにかを買っても、売りに出せば誰かがまた買ってくれるだろうという感覚が生まれるようになりました。そのような身軽さ、スピード感の獲得は技術やサービスがあるからできることでもあると思います。

濱田:ハードルが低ければ人はやるだろうなと思いますね。「EMARF3.0」の場合、現時点では自らソフトを使って設計しないといけないので、ユーザーの技術的な課題はあるかと思います。

秋吉:「EMARF3.0」前に「EMARF2.0」という、建築家やデザイナーが作ったテンプレートを一般の人が大きさなどをオンライン上でカスタマイズして発注出来るサービスがありました。「EMARF2.0」公開後は常時月間500名の方々に利用していただいていましたが、大半は海外のデザイナーによるものでした。日本のデザイナーにリテラシーがなかった、そもそもデジタルファブリケーションが国内で普及してなさすぎたという問題があったと思います。まずは、国内の既存の設計者にもこういうツールを使ってほしいと思い、「EMARF3.0」では、それぞれがデザインしているワンオフのものに接続するという方向にピポットしました。

用途が複合化していく生活環境を自ら整える

濱田:VUILDのサイトに上がっているものは購入できるんですか?

秋吉:基本的に「EMARF」対応の表記があるものは買えます。今後は「EMARF3.0」のリンクをYouTubeと同じようなシステムで、デザイナーや建築家のウェブサイトに埋め込むことができるようにしたいと考えています。建築家やデザイナーの仕事はクライアントワークが多いので、労力かけて作ったものがその先のビジネスに続いていかないという問題があり、自分としてはモチベーションが下がる部分でした。建築業界では設計料10%が相場なので、食っていけないという話もよく聞きます。「EMARF3.0」で1つモノを作れば、ある程度の設計コストを抑えながら2つ目、3つ目も簡単に作れるようになるので、設計料などの問題の解決にも繋がると考えています。

濱田:作り手の発表のプラットホームみたいな場があったらいいですね。

秋吉:そういう盛り上げ方があってもいいかもしれないですね。メディア化はちゃんとしようと思っています。さらにそれを購入できるようにも整備して、作り手にロイヤリティが還元されるような仕組みを作れたらと思います。

濱田:新型コロナウイルスの影響で、在宅で仕事をする人が増えていますが、面白いデザインで自分のサイズに合わせられてなおかつ価格も安く発注できる机とかがあったら、今だったらバカ売れするじゃないですかね。

秋吉:今ちょうど「EMARF3.0」のベータ版テストを建築家の方などにやってもらっています(以下第一弾に続き順次インタビュー記事公開予定)。

▶︎建築家が語る実務における「EMARF3.0」の可能性

新型コロナ以降、自宅の職場化や保育園化など用途が複合的になっていくので、在宅環境を自分で整えたくなった時に使えるツールになるんじゃないかなって思っています。一応「EMARF2.0」のようなテンプレートを用意することもできるのですが、それだとあまり自由度が高くないため、ある程度自分で設計する必要があるかと思います。

濱田:サイト上で間取りを変えられて実際に購入できる「無印良品の家」などもありますが、「EMARF3.0」ではこれと似たようなことも建築レベルでできるようになるんでしょうか?

秋吉:「無印良品の家」は、そもそもすでに作られている数十パターンから組み合わせているものなので、あれは検索インターフェースの一形態だと言えます。自分が実現したい暮らしに対して想像力を働かせるからこそ豊かな気分になったりするものだと思うので、自分が考えたものを自分自身で設計することで実現できるようなインターフェースや仕組みを提供していきたいなと思っていますね。「EMARF3.0」はわりとプロの設計者向けですけど、本当に一般層向けの「EMARF3.0」のあり方は、「無印良品の家」みたいなインターフェースの延長にあるのかもしれないですね。

建築学生全員を起業させたい

▶︎視聴者コメント「emarferで稼いで暮らしていきたい。」

秋吉:建築学生全員が起業して「EMARF3.0」を使って自分の生活費や学費を稼げるようになれば面白いと思っています。

僕自身大学で授業を持っているのですが、家庭の経済的な都合などにより授業を受けられない、学校を辞めなきゃいけないという学生もいるため心苦しく思っています。そういう学生も「EMARF3.0」がリリースされたら、知人に家具づくりの依頼を受けて納品してお金を稼いだりし始めても面白いんじゃないかと思っています。僕らも今後「EMARF3.0」の使い方やデータの作り方を無料で講習する予定です。

▶︎視聴者コメント「作ったものをデータ付きでメルカリに出品したらサイズも間違いがなさそうです。」

秋吉:「EMARF3.0」でモノを作って売る手段としてメルカリを使うような人ができても面白いかもですね。

▶︎視聴者コメント「youtuberとコラボして欲しいです。」

濱田:講習は全部YouTube上でやって学べるようにして欲しいですね。まず、3000円ぐらいで発注できる簡単なものを自分で作れたら、どんどん大きいものを作りたいというスタンスになっていくだろうと思います。

秋吉:各CADソフトごとの使い方を解説した動画は公開します。今後はそれこそYouTuberみたいに、まずこのデータから作りますとか、この寸法を測ってくださいとか解説するハウツー動画もやろうかなと思います。

各ソフトにおける「EMARF3.0」チュートリアル動画プレイリスト

体験を通して生活感度を高めていく

秋吉:最後に、濱田さんがいま一番興味を持っているテーマは何ですか?

濱田:これからの世の中には、デジタルが物理空間に溶け込むアグリゲートコンピューティング(Aggregate Computing)というようなものが来るだろうなと思います。その時には、インターフェースもナビゲーションUIではなくヴォイスUIだったり、そもそもUIが無いNO UIみたいなものになっていくのかもしれません。メルカリもいまは能動的に出品する仕組みですがいずれデータが統合されると、3年前に買ったベビーベッドもう使ってないでしょ?売りますか?30分後取りに行きますよ?みたいな、自動的にユーザーに提案しはじめるようなことになったりするんじゃないかなと思っています。

秋吉:一昔前だとSFのような話ですが、そういう新しいテクノロジーなどが浸透していくトリガーはなんだと思いますか?

濱田:基本的に人間は一回楽なものに慣れるとそこから戻れないじゃないですか。気づいたらそうなっていた、というだけな気がするんですよね。リモートロックとかボイスコントロールとかそういうのを一回体験するともう戻れないですよ。

秋吉:やっぱり何事も体験するしかないですね。

(2020年5月20日、YouTube Liveにて開催)