「泳月庵(えいげつあん)」栗林大茶会 | 2024
                建築家の永山祐子氏監修の元、VUILDは、月から泳いできたような茶室「泳月庵(えいげつあん)」を設計・製作しました。
デジタルファブリケーションでデザインされた茶室(船体)は3Dプリンタと金属製のフレームで製作。
陸の景色だけでなく、水辺からの景色も美しいのが栗林公園の特徴。実際、南湖には和船も出ており、古地図を調べると昔は北湖にも屋根付きの船が周遊し、現代における商工奨励館の方から殿様が掬月亭に向かったという文献も残されており、その風景を再現したいと思った。また、かつては、高松松平家の歴代藩主も楽しまれていた厳格な世界は一番大切にしたかった。
金属製のフレームや透明の床から成る「泳月庵」は、自然素材でないため、一見、異質なものであるように思えるが、風景になじみ、庭園を眺めながら贅沢な時間を過ごすことができる。
本来は船として周遊を想定していたが、様々な事情があり、断念。いつかまた、船からの一景をつくり、そして、月明かりの下、湖上に映り込んだ月を愛でながら、夜茶会にも挑戦してみたい。
                                                  プロジェクト情報
                                
                  
                                          
                        | 所在地 | 
                        栗林公園(香川県高松市栗林町) | 
                      
                                            
                        | 用途 | 
                        パビリオン | 
                      
                                            
                        | 監修 | 
                        永山裕子|建築家 | 
                      
                                            
                        | 設計 | 
                        VUILD 担当:秋吉、中井 | 
                      
                                            
                        | 施工 | 
                        VUILD+マル喜井上工務店 | 
                      
                                            
                        | 構造設計 | 
                        ARUP 担当:後藤、坂本 | 
                      
                                            
                        | 設計期間 | 
                        2024年7月~9月 | 
                      
                                            
                        | 工事期間 | 
                        2024年10月 | 
                      
                                            
                        | 会期 | 
                        2024年10月15日〜10月22日 | 
                      
                                            
                        | 建築面積 | 
                        7.37㎡ | 
                      
                                            
                        | 写真 | 
                        ©︎Nobutada Omote |