prewood
駐車場としての活用すら難しい都市の狭小地に建つ、将来的な移設・再利用を可能とした「分解可能な都市木造」の実証プロジェクト。限られた敷地条件の中でコストと向き合いながら最大限の貸床面積を確保するため、狭小地特有の施工制約を踏まえて構造体をモジュール化し、施工効率と再利用性の両立を図った。足場や作業動線に制限のある環境下でも効率的に建設できる工法とし、そのモジュール構成を外観に表出させることで、建築の成り立ちそのものを可視化するファサードとしている。
平面計画では、トイレや階段などのサービス機能を前面に集約し、断面的に2階の一部をスキップさせることで、限られた建築面積の中で客席面積を最大化した。そこから生まれた「2.5階」の小空間は、兜町・茅場町エリアのオフィスワーカーを主な利用者として想定し、ディナーミーティングや小規模イベントに対応する半個室的な居場所として計画している。
また、商業地域かつ防火地域という厳しい条件下において、準耐火構造を成立させながらエンボディードカーボンの低減を追求。外装には杉板、内装には漆喰、天井には燃えしろ設計によるCLT現しを採用し、防火性能・環境性能・木質空間の質を両立させることで、都市における木造建築の新たな可能性を提示している。
プロジェクト情報
| 建築・監理 |
VUILD(担当/秋吉浩気 中澤宏行 伊勢坊健太 山中歩) |
| 構造・環境 |
Arup(構造担当/後藤一真* 小西佑佳*(*監理を含む))(環境担当/菅健太郎) |
| 施工 |
アトリエ海(担当/佐々木君吉 加賀谷樹(VUILDから出向)) |
| 製材加工 |
山大(担当/林智則)篠原商店(担当/矢島義則 村瀬倫康) |
| CLT加工 |
VUILD(担当/花田康史) |
| 足場・建て方 |
東京BK足場(担当/栗山拡人 石川剛史 渡邉啓一郎 |
| 設備工事 |
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| 衛生 |
新井設備(担当/新井輝雄) |
| 竣工写真 |
黒部駿人(外観) 楠瀬友将(内観) |