三本足の三重螺旋
鎌倉のとある敷地内にある、焚火を囲む会議室の計画。地面との設置点を減らしつつも、煙突効果が期待できるボリュームを目指した。
周辺の環境を取り入れながらも、内省的な居場所となるように、敷地内の3つの方向が1点で絡まりあうような3重螺旋の光の空間を考えた。 設計から竣工まで3か月という限られた時間のなかで、大きく変化する意匠・構造・幕に対応するため、抽象モデルから部材加工データまでの全てのモデルを「Grasshopper」を用いて設計管理を行った。 離散的な縦リブ材と、三重螺旋の外周材にかぶさった、立体縫製された幕がブレース機能を果たし、構造が成立している。 通常なめらかな螺旋構造を作る際、部材がねじれるが、5軸CNC加工機BIESSEで加工した平面部材を立体に接合することで、乗用車で運搬可能な少ないパーツ数で疑似的になめらかな螺旋構造を作りだしている。
プロジェクト情報
クライアント |
株式会社カヤック |
所在地 |
神奈川県鎌倉市御成町5-42 |
用途 |
屋外会議室 |
建築面積 |
9.7㎡ |
延床面積 |
9.7㎡ |
最高高さ |
3.9m |
設計 |
VUILD株式会社 |
施工 |
VUILD株式会社(木部)、太陽工業(膜部協働)、 株式会社瀬戸技建(基礎部) |
構造 |
佐藤淳構造設計事務所 |
膜部設計 |
太陽工業 |
金物 |
株式会社ヒラミヤ |
写真(竣工) |
Hayato Kurobe |