能登七尾・一本杉復興マルシェ「ちびでか山」
●能登七尾・一本杉復興マルシェ「ちびでか山」(共同企画・実施製作)
石川県七尾の盛大な春祭り「青柏祭」。能登半島地震の影響により中止になってしまったものの、子どもたちに地元の伝統的な祭りに触れられる機会を創るため、「こどもの日」に開催される4回目の一本杉復興マルシェで子どもたちに向けて、青柏祭を感じられるイベントを行った。七尾を拠点とするOKADA ARCHITECTS×三崎洋輔(構造家)×本橋仁(建築史家)とVUILDで考えた「ちびでか山」は本来のでか山の1/5の大きさとなる。山車はでか山(魚町)の構造を踏襲しつつ、ShopBotの技術によって、組み立てと解体が容易な構法が可能となった。未だ倒壊した建物が残っていたり道が歪んでいたりと被害が残る状況ではあったが、魚町若衆の祝儀歌に合わせて子ども達が笑顔で「ちびでか山」を引く様子は復興を勇気づけるものとなった。現在は商店街の高澤ろうそく店の店舗ディスプレイとなっているが、復興マルシェが行われる際には受付として使用される。
プロジェクト情報
実施場所 |
石川県七尾市 |
設計 |
OKADA ARCHITECTS |
製作設計 |
VUILD(黒部駿人、沼田汐里) |
イベント企画協力 |
本橋仁(建築史家)、学生有志 |
構造 |
三崎洋輔 |
ShopBotパートナー |
金沢美術工芸大学、株式会社長田組 |
写真 |
Hayato Kurobe |