Biotope Office
                都内にある共創型デザインファームの新オフィスの計画である。原状回復が求められる15m四方のビルの1室を、躯体工事を最小限にして改修を行った。求められた4つの居場所『①プロジェクト共創スペース』『②オンライン発信可能な会議スペース』『③リラックススペース』『④個人集中スペース』を、可変する動的な壁と表裏をもつ静的な壁の、2種類をつくることで、ゆるやかに連関しあう場所となるよう考えた。
①のスペースには、細胞のように可変・合体・分裂する高さ1.8mのパーティションを9台設置した。シンプルなシザー機構のこのパーティションは、プロジェクトの規模やタイムスケジュールにあわせて、伸縮する。空間を圧迫しないよう楕円形状の有孔壁面とし、それらが配置を変えることで草原のようなオフィススケープを作り出すことを目指した。プロジェクトと実空間が一体となり変化し続けるスペースとなっていくことに期待したい。
②~④のスペースは、オフィス空間の中心に内と外をつくることで、異なる機能を持つ場を共存させることができないか考えた。内側は遮音性の高い会議スペースとし、外側は階段状のボックスを椅子や机、収納として個人利用できる居場所とした。階段状シェルの構造体は、構造・材料コスト・組立プロセスの観点から、『まれびとの家』で用いられた構法と、『屋久島地杉のパビリオン』で用いられた構法のハイブリットで構成される運びとなった。
                                                  プロジェクト情報
                                
                  
                                          
                        | クライアント | 
                        株式会社BIOTOPE | 
                      
                                            
                        | 所在地 | 
                        東京都目黒区大橋 | 
                      
                                            
                        | 設計 | 
                        VUILD株式会社 | 
                      
                                            
                        | 施工 | 
                        VUILD株式会社、ジャパンライフ | 
                      
                                            
                        | 構造設計 | 
                        yasuhirokaneda STRUCTURE | 
                      
                                            
                        | 防音設計 | 
                         VUILD株式会社 | 
                      
                                            
                        | 照明設計 | 
                        VUILD株式会社  | 
                      
                                            
                        | 金物 | 
                        株式会社ヒラミヤ | 
                      
                                            
                        | 写真 | 
                        Hayato Kurobe |