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変わらない一等星、変わる航路|創業10年目のリブランディングに込めたこと

2026.11.05
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「変わらないのは、ビジョンという一等星。変わったのは、目的地に行くための航路です。」

これは、今回のリブランディングについて、代表・秋吉が語った言葉です。

2017年に川崎の小さな工房から始まったVUILDは、今年で創業10年目を迎えます。この節目に、私たちはロゴだけでなく、自分たちが何者で、どこへ向かうのかを、もう一度言葉にし直しました。

10年目の、問い直し

ものをつくるという行為を、もう一度、人々の手に取り戻したい。

 

そんな思いから、VUILDは「建築の民主化」を掲げてきました。全国に加工機を届け、「EMARF」で誰でも家具をつくれるようにし、やがて「NESTING」で家づくりにも挑戦。その合間にも実験を積み重ねながら、各地でたくさんの建築づくりを実践してきた10年間でした。

ただ、振り返ると気づくこともありました。いくつもの事業がそれぞれの場所で芽を出していた一方で、「VUILDって何の会社?」と聞かれると、答えは人によってばらばら。点としては面白いけれど、大きな力にはなりきれていなかったのです。経済性を追求することにも、十分に向き合えていませんでした。

 

「自分たちがちゃんと稼げるようになって初めて、蛇口をひねって好きにものづくりしていいよ、という社会をつくれる。そこに一直線に向かおうと思いました」(秋吉)

ひとつのVUILDとして

そこで私たちは、ばらばらだった事業を、<Design Build事業><Platform事業>の2つの軸に束ね、デジタル技術を駆使した次世代の建築を開拓する“建築集団”としてリブランディングすることを決めました。

VUILDに頼めば、一緒に考えながら、自分たちだけの建築を、設計から施工までつくってもらえる。そんな存在を目指します。そしてそこで生まれた利益を、新しい技術や人を育てることに注いでいく。育った技術と人が、また次の建築をより良いものにしていく。そんな循環をつくっていきます。

特別な建築を、だれもの選択肢に

事業の形が変わっても、「建築の民主化」を手放すわけではありません。むしろ今回、その言葉に込めた思いを、もう一歩深く探ってみました。

 

これまで大切にしてきたのは、だれもが「つくる喜び」に触れられることでした。それはこれからも変わりません。そのうえで、でき上がるものが、世界にひとつしかない、思いのこもった建築であること。そこにもっとこだわっていきたいと考えました。

 

街を見渡すと、建物のほとんどは似たような「箱」です。心を動かされるような建築は、ほんの数%しか存在しません。長いあいだ、お金や高い技術を持つ一部の人のものだと思われてきたのです。

 

そんな建築を、だれもがふつうに選べるものにしたい。
それが、私たちの考える「建築の民主化」です。

 

「オセロゲームみたいに、残りの90数%を建築にしていきたい」(秋吉)

 

新しいVUILDが理想の建築を実現するために大切にするのが、「クリエイティブ」と「テクノロジー」です。人と地域が喜ぶ、理想の建築を創る力と、理想から逆算して実現させる力。この2つがそろって初めて、特別な建築は身近なものになると考えています。

 

変わらない一等星、変わる航路

目指す場所は、これまでと同じです。

ビジョンである「建築の民主化」も、経営理念の「「いきる」と「つくる」がめぐる社会へ」も、変わりません。

生きるためにつくり、つくることで生きる。その循環を大切にすることは、創業から変わらない私たちの原点です。

 

そして、行動の指針となる3つのコアバリューも、これまでと変わりません。

 

Play|むじゃきに作ろう
Venture|しぶとく挑もう
Festa|やらかく繋がろう

 

口より先に手を動かし、心から楽しむこと。よりよいものを目指して、諦めずに挑み続けること。互いの声に耳を傾け、支え合い、分かち合うこと。デザインビルド集団として新しい一歩を踏み出すいまも、この3つが私たちの土台です。

変わるのは、そこへ向かう航路=ミッションです。
「つくる伴走者をつくる」から、「建築産業をアップデートする」に刷新し、一人ひとりのつくる力を支えるだけでなく、建築が生まれる仕組みそのものを変えることに踏み込みます。

 

1980年に約90万人いた大工は、2030年には約20万人まで減ると予測されています。建てたいという思いがあっても、予算や工期が合わない、つくり手が見つからない。その背景には、設計・製造・施工がばらばらに動いてきた産業の仕組みそのものの限界があります。

 

私たちはテクノロジーで人のつくる力を広げ、一品ものの建築でも、大量生産品と同じくらいのコストとスケジュールで実現できるようにしていきます。

人の豊かさ、地域の循環。そして地球の再生に向けて

では、そうして生まれる建築は、世の中に何を残せるのでしょうか。

 

建築は、世界のCO2排出量の大きな割合を占める産業でもあります。建てることそのものが、環境への負荷になる。その事実と向き合わずに、これからの建築を語ることはできません。

 

ただ、約10年間ものづくりの現場に立ち続けてきた私たちは、建築が働きかけるのは自然環境だけではないとも感じてきました。つくる人の気持ちや、人と人、人と地域の関係にも、建築は確かに影響を与えています。

 

今回のリブランディングで、私たちはその影響をあらためて言葉にしました。それが、「3つのエコロジー(生態系)を再生すること」です。人の内面、人と地域のつながり、そして自然環境。この3つを、建築を通して、豊かにしていきたいと考えています。

 

一つ目は、Humanity。自分の手で何かをつくると、人は不思議と前向きになれます。つくる体験を通じて表情が変わっていく人たちを、私たちは何度も見てきました。

 

二つ目は、Community。みんなで料理をつくると仲良くなれるように、一緒につくる時間は、人と人、人と地域を結びつけてくれます。

 

三つ目は、Sustainability。地域の木を使い、その土地でつくることで、遠くから運ぶよりもずっと環境にやさしい建築になります。

 

地球環境というと大きな話に聞こえますが、私たちが大切にしたいのは、目の前の人と身近な地域から始めること。手の届くところから、少しずつ世界を変えていきたいと考えています。

テクノロジーは、そのための道具

一方で、世界にひとつしかない建築は、どうしても高くなってしまいます。その壁を越えるために、私たちはAIとロボットの開発に力を注いでいます。

 

例えばAIは、たくさんの人手と時間をかけていた設計の作業を、ぐっと軽くしてくれます。そして工場にあるロボットは、同じものを大量につくるための単なる機械ではありません。私たちが開発しているのは、毎回違う形のものを、大量生産のようなスピードと価格でつくるための「仕組み」です。

 

「一品ものを、大量生産品と同じようなコストでつくる。その解決策として、ロボティクスやAIに非常に期待しています」(秋吉)

 

もちろん、最先端の技術そのものがゴールではありません。その先にあるのは、だれもが居心地よく、幸せを感じられる場所。そんな場所を増やしていくための道具として、テクノロジーを使っていきます。

想像を超える建築を、共に創る

その未来に向けてまず目指すのは、「空間や建築をつくるなら、VUILDに頼もう」と思ってもらえる存在になることです。また、そこで生まれた利益をAIやロボットの開発に注ぎ、一品ものと大量生産品の価格の差を、少しずつ縮めていきます。

 

木材加工機「ShopBot」は、10年かけて全国300か所に広がり、各地に「つくる場所」を生み出してきました。それができたのは、機械を使いこなし、ものづくりを楽しむ人たちが各地にいたからです。

 

同じことが、建築をつくるロボットでも起こせるかもしれない。ロボットやAIを使いこなす「新しい職人」と共に、私たちはそんな未来も思い描いています。

 

10年後、自分たちの暮らしを自分たちの手でかたちにすることが、特別なことではなくなっている。
街には、一人ひとりの想いが映った建築が並んでいる。

 

それが、私たちが「建築の民主化」の先に見ている風景です。

「テクノロジーを使って、クリエイティブに世の中を変えていく。そのワクワク感を、みんなに抱いてほしい」(秋吉)

 

一緒に働く仲間も、建築を任せてくださる方も、これから出会うすべての人も。新しいVUILDと一緒に、つくる未来を描いていきましょう。

 

何をつくるか、まだ決まっていなくても構いません。VUILDは、設計・製造・施工を横断し「実現の道筋」そのものを設計します。ぜひ、お気軽にお問い合わせください。

お知らせ|年に一度の感謝祭「WOODSTOCK」開催!

VUILDが年に1度、日頃よりお世話になっている皆さまへの感謝を込めて、海老名の工場を開放する「VUILD WOODSTOCK FESTIVAL 2026」。今年は11月21日(土)に開催します。

 

▼詳細・お申し込みはこちら(Peatix)
VUILD WOODSTOCK FESTIVAL 2026

 

今年の全体テーマは、「Regenerating Future」。
ロゴおよびウェブサイトの刷新と事業の集約を含むリブランディングストーリーの発表にあわせて、AI、地域、地球環境をテーマに、各分野の第一線で活躍するゲストをお迎えしたトークセッションを3部構成で実施します。なお、トークセッションのオンライン配信は予定しておりません。会場にてご参加ください。

 

会場では、開発中のロボットアームおよびAIエージェント(図面・見積の自動生成、各種自動解析など)のデモンストレーション、進行中の建築プロジェクトのモックアップや模型の展示を行います。

 

また、お子さま向けのものづくりワークショップやフードスタンドもご用意しております。

ご家族と、ご友人と、もちろんおひとりでも楽しめる内容です。ぜひお気軽にお越しください。

何をつくるか、まだ決まっていなくても構いません。設計、製造、施工を横断し、「実現の道筋」 そのものを設計します。ぜひ、お気軽にお問い合わせください。

何をつくるか、まだ決まっていなくても構いません。設計、製造、施工を横断し、「実現の道筋」 そのものを設計します。ぜひ、お気軽にお問い合わせください。

It’s okay if you haven’t decided what to create yet.
Across design, fabrication, and construction,
we design the very path to realization itself.
Please feel free to get in touch.